導師先導

叔父が亡くなった。
従兄弟の死から3週間、一月過っていない。
こちらの方はしばらく前から宣告されており、
延命措置も施さないことを聞いていた。
入所していたホームには何度か見舞いに行ったことがあるが、
それほどすぐに逝ってしまうようにはとても見えなかった。
それでも家族は覚悟しており、
終活についても相談を受けていた。
本人も自分の告別式に来てほしい人の名を書き記していた。
だから喪主となる長男(従兄弟)もそれほど慌てることはなかった。
相談を受けていたので葬儀には「導師先導」という役を引き受けることになった。
幾つかの例は見てきていたが、自分がその任に当たることは無く、
初めての経験となった。
内容は告別式に導師たち(今回3名)を控室から葬儀会場まで、
前にいて文字通り先導する役である。
子供の引率は仕事だったが、大人を案内するようなことは慣れてはいない。
まず、3人が葬儀場に到着すると、
後ろに付く人と控室にあいさつに行った。

事前に葬儀担当者が説明してくれて、リハもした。
歩幅やスピードに注意し、中央をゆっくり歩く。
それから左側によって僧侶が位置に着くのを待つのだ。
しかし、焼香台の手前まで行ったはいいが、つい間を詰めてしまった。
3人の僧侶すぐに位置に着くのでなく、
そこで焼香するとは思わなかったのだ。
後は親族の席に着き、1時間ばかりの式を終えた。

次は御斎(おとき)である。
この地域では告別式の後、親戚一同と
特に故人と関係の深い人たちを労い、
ともに飲食をする、言いかえれば告別よりメインな会である。
菩提寺と一緒に経を務めた寺院の僧が前の席に着く。
その両脇に先導の二人が並ぶのだ。
これも地域のさらに狭い範囲では異なったやり方がある。
この御斎場所まで案内するのが先導の役もある。
自分の時がそうであったから、同じと思っていたら、
「こちらでは両方のお席に着いて待っていてもらいます。
会場への案内は私たち係の者がいたします」
そんなふうに言われてしまい、仕事半減となった。
まあまあ、こういう経験をしたということである。

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