漢字の「とめ」と「はらい」

これについて長い間、教える立場としていつも悩んでいた。
どこまで許容されるかについては、
教科書会社からも参考にと出されているものがあり、
そのあたりを考慮していた。
漢字の初出では正しい書き順や自体について必ず取り扱わなければならない。
ドリルや練習帳に任せると個人の違いがあまりにも出過ぎるからだ。
幾ら全体指導で教えても、それで書けるようになるとは限らない。
テストに出たものは、狭い許容部分であるから、
わずかでも間違いがあるものについては正解とはできない。

この度、文化審で手書きについて細かな違いは認めるようになった。
何を今更とも思う。
しかし、これで現場は相当に楽になる。
ただ、許容部分について全部教えるとすれば、
やや煩雑で時間的には、基本形だけのほうがいい。
例えば、「女」はくノ一のノが一よりはみ出すか否かは、
昔は突き出ていたが、いつの間にかでなくなり、
そのうちどちらでもよくなった。
今回も例には挙げられている。
「天」も上長を教えてきた。
ようやく下長、同長どれも正解となり、
苦しんでいたことがすっきりした。
「保」や「令」についてはまだ抵抗はありそうだ。

色々うるさく言うのは漢字テスト程度で、
一般社会では、読めないような字とか当て字を書いたり、
画線が多すぎたり、足りなかったりしない限り、
くっつこうが離れようがそんなに問題とはしない。
それより、手書きの機会がどんどん減っていくように、
字を書かなくなってしまう方が心配である。
かくいう自分も、文字を書く必要がすっかり薄れてしまった。

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